体内に取り入れた水分は、体に留めることはできない
体内の水分は体に留めることはできません。汗、尿、呼気や便となり排出されるためこまめな水分補強が必要になるのです。この人体の仕組みの基本を無視した考え方がスポーツ界で浸透していた時代がありました。
運動をしている最中は、水分をとらないほうが良い???
数十年前、運動をしている最中は水分をとらないほうが良いという考え方があり、トレーニング中に脱水症状や熱中症で死者が出るという悲劇が起こったこともあります。このような出来事があり今ではトレーニング中にこまめな水分補給が必要という考え方が当たり前になりました。
汗をかくことは、運動による体温上昇を抑えるため
体内の水分が不足すると汗がかけずに体温が上がったままになり、運動のパフォーマンスや体温調節機能が低下し脱水症や熱中症などの様々なトラブルを起こします。特に高齢者は、体内の水分不足への感受性が弱くなるため、体内の水分が不足しているのに喉が渇く感覚がない場合があるので長時間の運動をする時や熱い時には15分~20分を目安にコップ1杯分の水を飲むことが必要になります。
運動中は塩分の補給も大切です
運動中は、体内の水分が塩分をふくんだ汗として排出されるで、激しい運動時には水だけではなく塩分の補給も大切です。スポーツドリンクに塩分が含まれているのはそのためです。またスポーツドリンクには糖分も含まれていますが、糖分は細胞のエネルギー源でありパフォーマンスの維持や疲労回復に役立つからです。 ちなみにお茶やコーヒーは利尿作用が強いカフェインを含んでいるため、過剰に水分を排出してしますので運動時には逆効果になります。