『硬水』と『軟水』のどちらを飲んだほうが体にいいの?
日本の場合、水道水が軟水であったり日本料理に適している点や国産のミネラルウォーターはほとんどが軟水という点から日常生活の中で硬水より軟水を飲んでいる方がほとんどだと思います。水の研究をしている大学教授や医師の見解では、軟水よりも硬水を飲んだほうが健康に良いとの意見もあります。
『硬水』には、ミネラル成分が豊富に含まれている
硬水にはカルシウムイオン、マグネシウムイオン、カリウムイオンなどのミネラル成分が豊富に含まれています。これらが含まれている水を飲むことで下記のような効果が期待できます。
【カルシウムイオンの作用】 |
カルシウムイオンは筋肉の動きに欠かせない成分。イライラや不安などの精神的問題の解消にも効果的。また怠さや疲れやすいといった症状も緩和。海外産ミネラルウォーターの『コントレックス』などに高濃度のカルシウムイオンが含まれている。 |
【マグネシウムイオンの作用】 |
マグネシウムイオンは心臓の働きに欠かせない成分。不整脈や動機、心筋梗塞の症状はマグネシウムイオンの不足が影響している場合が多い。体内の免疫を強化したり、便通を改善する作用も期待できる。医療機関の研究ではマグネシウム濃度の高い硬水を飲むことで、脳卒中や心臓病の発症率が下がるというデータもある。海外産ミネラルウォーターの『ゲロルシュタイナー』などにマグネシウムイオンが豊富に含まれている。 |
【カリウムイオンの作用】 |
カリウムイオンの約90%以上が細胞の内側に含まれている。細胞の外側にあるナトリウムイオンが体内で過剰に増えた時、細胞内の体内水を外に吸いだし『むくみ』の原因を作りだす。この吸収をナトリウムイオンが抑制し尿への排出を促進。筋肉の動きや血管の収縮にも関係し、不足すると脱力感や食欲不振を引き起こしたり血圧を下げる作用もある。 |
こんな人は『硬水』の飲用をを控えましょう!
体内に入ったミネラル成分は、腎臓で代謝されます。そのため腎臓に病気をお持ちの方は控えたほうがいいでしょう。腎臓の発育が遅れている乳幼児にも適していません。もし飲んでしまった場合、下痢などの症状になりやすくなります。また鉄分やカルシウムを補給するための薬を服用している方も、その効果を弱めてしまうので要注意です。
『水』だけでなく『食生活』の見直しも大切
体に良い成分が豊富に入っている『水』だけを飲んでも、食生活が肉類や脂分の多い食事に偏っていてはほとんど効果はありません。むしろ活性酸素の除去に効果的な緑黄色野菜、ミネラルや鉄分を豊富に摂ることができる魚類や大豆なども、日常的にバランスよく摂取で健康を維持することができるのです。